毎日暑いけど、運動会の準備もちょこちょこ進めている中、0、1歳児クラスに新しい子が入り、はじめましてのご挨拶をしている保育士さんもいるでしょう。
特に9、10月は社会人の異動プラス 年度の後半ということで、また馴らし保育に追われる園も多いそうです。

そんな中、聞こえるのが『ヴェェェン(泣)』という人見知りさんの泣き声。

今日は、人見知りする0、1歳の子どもに、スッと馴れてもらう方法を教えます。

それは、
〜✨子どもの顔を見て、3秒でやめる✨〜

というのです。

「聞いたことないけど…」という人もいるでしょう。凄いわかります。まず順番に説明しましょう。

人見知りについて知ろう

まずは”人見知り”とはなんぞや。というところからおさらいしましょう。

まず、乳児と幼児の人見知りは性質が異なります。

幼児の人見知りは『よく知らない人と関わることに警戒する』と言われており、
乳児の人見知りは『親以外の知らない人そのものが怖くて泣く』となっています。
つまり、乳児が人見知りするときは、知らない人の顔がそばにあるだけで、なんか怖いのです。

赤ちゃんの人見知りの原因は二つ

もう一歩掘り下げると、乳児赤ちゃんが人見知りする理由は2つあると言われてます
それは、

①,他者の顔がわかるようになったから、
②,興味を持つようになったから。

というものです。

①,他者の顔がわかるようになったから、
視覚や脳が発達し自分-他者(ママ、パパ)ということが理解できるようになり愛着を感じます。
その一方でそうじゃない人=知らない人と認識するようになるからです。  

②,興味を持つようになったから。
今回はこちらをメインに話します。乳児赤ちゃんは知らない人に対して興味と好奇心を持ち、だんだん恐くなってくるといいます。何もいきなり「こわいよ~」となるのではなく、
知らない人(先生)の顔を見たときに、

・「あれ、この人だれだろう?だれだろう?(興味)」

・「なんかず〜っとじっと見られてるぞ(不安)」

・「もう不安な気持ちいっぱいだよ〜(泣)」

と、なるのです。


赤ちゃんにすぐに馴れてもらう方法

さて、先生の顔を見るたびにシクシク(あるいは、ギャン泣き発狂レベルで泣く)子どもに、慣れてもらう方法ですが、ズバリ、

〜パッと3秒〜

というのがおすすめです。
やり方は簡単です。人見知りの子に「〇〇ちゃんおはよう!」と挨拶したあと、

1、2,3と3秒見た後で、パッと顔をそむけるのです。

これを繰り返すことで、早ければ2,3日で泣き止む or 『にまぁ…』と擬音がしそうな笑顔を見せてくれるようになります。
本当にそれだけでいいの?と思う人もいると思います。

これには、ちゃんと理由があり、3秒だけ子どもの顔を見ることで、先ほどの子どもの泣くまでの流れのうち、興味の段階で、赤ちゃんの視覚の情報を遮断するのです。それを繰り返すことで、子どもに『知らない人に興味を持つ経験』を重ねてもらい、前向きな気持ちで自身の顔を覚えてもらうことができるのです。

終わりに

私はフリーの役職でいたとき、よく0歳の食事を手伝うことがあったのですが、たまにしか入らないから、まあよ泣かれる泣かれる毎日でしたが、この方法を続けて1週間ほどで「あれ?あなたこんなに馴れたっけ?」と思えるぐらい、あっという間に子どもと仲良しに馴れました。もちろん個人差はあるし、子どもによってはあまり効果がないかもしれませんが、たった3秒でできることなので、手軽にいろんな子どもに試せます。新しい子、0歳組に入って間もない保育士さんにおススメです。
ぜひやってみてください。